職場で香水の匂いが強く感じられると、「少し控えてほしい」と思っても本人には言いにくいものです。香水は好みや身だしなみに関わるため、伝え方を間違えると相手の人格やセンスを否定したように受け取られることもあります。
伝えるときは「香水をつけるのはよくない」と決めつけるのではなく、「香りが自分の席まで届いていて、仕事中に気になっている」という具体的な状況として伝えるのがポイントです。
すぐ使える言い方
「少しお願いがあるのですが、香りが近くまで届くと気になってしまうので、できれば少し控えてもらえると助かります」
「すみません、香水の香りが少し強く感じることがあって、仕事中に気になってしまいます。可能なら少し控えてもらえますか?」
「香りのことで申し訳ないのですが、近くで仕事をしていると香水の匂いが気になることがあります。少し弱めてもらえると助かります」
香水について伝えるときは「香り+自分への影響」を伝える
香水の話は、相手の身だしなみや好みに踏み込みやすいテーマです。そのため、「香水をつけすぎ」「センスが悪い」といった評価ではなく、実際に感じている香りと自分への影響を伝えます。
「香水がきつい」と相手を評価しない
「香水がきつすぎます」「香水つけすぎですよ」と直接的に言うと、相手の身だしなみを否定されたように感じる可能性があります。
代わりに「香りが少し強く感じられる」「私の席まで香りが届いている」と、自分が感じている状況として伝えると、相手を責める印象を抑えられます。
仕事中に困っていることを具体的に伝える
単に「嫌な匂いです」と伝えるより、「仕事中に香りが気になって集中しづらい」など、具体的な影響を伝えるほうが話の目的が分かりやすくなります。
たとえば、「作業中に香りが気になってしまうので、できれば少し控えてもらえると助かります」と伝えれば、香水そのものを否定するのではなく、職場での困りごととして伝えられます。
職場で「香水を控えてほしい」と本人に伝える言い方
本人に直接伝えられる関係なら、周囲に人がいない場所で、できるだけ短くお願いするのが基本です。人前で伝えると、相手が恥ずかしい思いをする可能性があります。
最初に「少しお願いがあるのですが」と前置きし、「香りが気になること」「仕事中に影響があること」「控えてほしいこと」の順番で伝えると整理しやすくなります。
「少しお願いがあるのですが、近くで仕事をしていると香水の香りが少し強く感じられることがあります。仕事中に気になってしまうので、できれば少し控えてもらえると助かります」
相手が香水をつけている理由や好みまで否定する必要はありません。「香水をつけないでください」と広げるより、職場で自分が困っている範囲に絞ってお願いするほうが伝えやすくなります。
「香水の匂いがきつい」と言いにくいときの言い換え
「香りが強く感じる」と自分側の表現にする
香りの感じ方には個人差があります。そのため、「絶対に強すぎる」と断定するより、「私には少し強く感じられる」と伝えると、相手の好みを否定せずに話せます。
「香水がきついです」ではなく、「私には少し香りが強く感じられてしまって」と言えば、あくまで自分が感じている状況として伝えられます。
「少し控えてもらえると助かる」とお願いする
「香水をやめてください」と命令するより、「少し控えてもらえると助かります」とお願いする形にすると、伝える強さを抑えられます。
「もし可能なら、仕事中は少し香りを控えてもらえると助かります」とすれば、相手に配慮しながら具体的な要望を伝えられます。
香水の匂いが何度も気になるときはどう伝える?
一度伝えたことを責めずにもう一度お願いする
一度お願いしたあとも香りが気になる場合は、「前にも言いましたよね」と責めるのではなく、現在も困っている状況を伝え直します。
「以前お願いした香りの件なのですが、やはり近くで仕事をしていると気になることがあります。申し訳ないのですが、もう少し控えてもらえると助かります」といった言い方なら、再度お願いする意図を伝えられます。
特に気になる場所や時間帯を伝える
香りが常に気になるわけではなく、席の近くを通ったときや、長時間同じ場所で仕事をするときに気になる場合もあります。
その場合は、「隣の席で長時間仕事をしているときに特に香りを強く感じます」のように、具体的な場面を伝えると相手も状況を把握しやすくなります。
香水を完全にやめてほしいと言いにくいときの伝え方
「香水をつけること自体は悪いと思っていないけれど、香りの強さが気になる」という場合は、その点を言葉にすると角が立ちにくくなります。
「香水をつけることについて言いたいわけではないのですが、私には香りが少し強く感じられることがあります。可能なら職場では少し控えてもらえると助かります」と伝えれば、相手の身だしなみそのものを否定せずに要望を伝えられます。
香水の匂いで体調や仕事への影響があるときの伝え方
症状を必要以上に詳しく説明しない
香りによって気分が悪くなるなど、自分の体調に影響がある場合は、その事実を伝えて構いません。ただし、詳しい事情まで説明しなければならないわけではありません。
「香りが強いと体調に影響することがあるので、できれば控えてもらえると助かります」のように、必要な範囲にとどめて伝えることもできます。
仕事への影響を具体的に伝える
上司や本人に相談するときは、「つらい」という感覚だけでなく、「集中しにくい」「作業を続けるのが難しいことがある」など、仕事への影響を具体的に伝えると相談内容が明確になります。
「香りが気になって仕事に集中しづらいことがあるので、職場での対応について相談したいです」と伝えれば、個人的な好みの問題ではなく、仕事上の困りごととして相談できます。
本人に直接言いにくいときは上司に相談する
相手との関係性から本人に言いにくい場合や、直接お願いすることに不安がある場合は、上司など相談しやすい人に状況を伝える方法があります。
このときも、「あの人の香水が嫌い」という伝え方ではなく、「どのような香りが、どの場面で気になり、仕事にどのような影響があるのか」を具体的に説明します。
上司には具体的な行動と状況を伝える
「○○さんは香水がきつい人です」と人物を評価するのではなく、「近くで仕事をしていると香水の香りを強く感じることがある」と伝えます。
たとえば、「○○さんを責めたいわけではないのですが、近くで仕事をしていると香水の香りが強く感じられて、集中しづらいことがあります」と伝えると、相談したい内容が具体的になります。
上司にはどう対応してほしいかも伝える
上司に相談するときは、ただ困っていることを伝えるだけでなく、「本人への伝え方を相談したい」のか、「上司から伝えてほしい」のかを整理しておくと話が進みやすくなります。
「本人に直接伝えるのが難しいので、どう伝えるのがよいか相談したいです」と伝える方法もあれば、「可能であれば、私からではなく上司から一度伝えていただけないでしょうか」と相談する方法もあります。
上司に「香水の匂いが気になる」と相談するときの例文
上司には、相手への批判ではなく、自分が仕事中に困っている状況として相談します。
「少し相談したいことがあります。近くの席で仕事をしている方の香水の香りが強く感じられることがあり、仕事中に気になってしまいます。本人に直接伝えるか迷っているのですが、こういう場合はどのように伝えるのがよいでしょうか」
体調への影響がある場合は、「香りが強いと体調に影響することがあるため、仕事に支障が出ないよう相談したいです」と、自分への影響を必要な範囲で説明します。
上司から本人に伝えてもらいたいときの相談例文
本人に直接言うことが難しく、上司から伝えてもらいたい場合は、その希望を明確にしておきましょう。
「香りのことで本人に直接お願いするのが難しいため、可能であれば上司から一度伝えていただけないでしょうか。近くで仕事をしていると香りが気になってしまうため、少し控えてもらえると助かります」
上司がどのように対応するかは職場の状況によって異なります。そのため、「必ずこう対応してもらえる」と考えず、まずは困っている状況と希望する対応を相談する形にするとよいでしょう。
職場で香水についてメールやチャットで伝える例文
本人に短くお願いする場合
対面で伝えるのが難しい場合は、メールやチャットでお願いする方法もあります。文章では、感情的な表現を避けて「香り」「仕事への影響」「お願い」を短くまとめます。
「少しお願いがあります。近くで仕事をしていると香水の香りが少し強く感じられ、仕事中に気になってしまうことがあります。可能であれば、職場では少し香りを控えてもらえると助かります。急なお願いで申し訳ありませんが、よろしくお願いします。」
上司に相談する場合
上司へのチャットやメールでは、誰かを責める文章にならないよう、具体的な状況と相談したいことを整理します。
「少しご相談したいことがあり、ご連絡しました。近くで仕事をしている際に香水の香りが強く感じられることがあり、仕事に集中しづらいと感じています。本人に直接伝えることも考えたのですが、どのように伝えるのがよいか迷っています。一度ご相談させていただけますでしょうか。」
香水について注意するときに避けたい言い方
「香水が臭い」「つけすぎ」「その香水やめたほうがいい」など、相手の好みや身だしなみを直接否定する言い方は避けたほうが無難です。
また、「みんな迷惑している」「周りも臭いと言っている」と、確認していない他人の意見を持ち出すのも避けましょう。実際には自分が困っているのであれば、自分の状況として伝えるほうが話がこじれにくくなります。
「香水をつける人は職場に向いていない」といった人格や価値観への批判も必要ありません。伝える対象を「香水をつけること」ではなく、「今の香りの強さによって自分が困っていること」に絞りましょう。
職場で香水の匂いを控えてほしいときは「香り+影響+お願い」で伝える
職場で香水の匂いが気になるときは、相手の身だしなみや人格を否定するのではなく、具体的な香りの状況と自分への影響を伝えることがポイントです。
「香りが強く感じられる」→「仕事中に気になってしまう」→「少し控えてほしい」という順番にすると、何について困っていて、どうしてほしいのかが伝わりやすくなります。
本人に直接伝えにくい場合は、上司に「香水が嫌いという話ではなく、仕事中に香りが気になって困っている」と相談する方法もあります。香りについては感じ方に個人差があるからこそ、相手を責めるのではなく、自分の状況として具体的に伝えることが大切です。