職場で、
「はぁーーーー……」
と大きなため息をつく人がいる。
一度なら、
「疲れてるのかな」
で終わります。
でも、
朝から、
はぁ……。
昼前にも、
はぁーーーー。
午後にも、
はぁ……もう……。
これが何度も続くと、こっちまで気分が沈んできます。
しかも、ため息って妙に意味深なんですよね。
「何か怒ってる?」
「私に対して?」
「仕事が嫌なの?」
「何か言いたいの?」
こちらは普通に仕事しているだけなのに、勝手に脳内でため息解析会議が始まります。
とはいえ本人に、
「そのため息、うるさいのでやめてください」
とはなかなか言えません。
この記事では、職場でため息が多い人に、角を立てずどう伝えるかを具体的な例文つきで紹介します。
ため息そのものがなぜこんなに気になるのか、まず対処法を知りたい人はこちらです。
→ 職場でため息が多い人に消耗する理由と、静かに距離を取る現実的な対処法
→ 職場の「うるさい人」がしんどい…ストレスになる音一覧と静かに生き残る対処法
ため息はなぜこんなに注意しにくいのか
ため息は、大声や笑い声と違って、
本人の感情が乗っているように聞こえる
音です。
ここが非常に厄介です。
ただ音が大きいだけなら、
「もう少し静かにお願いします」
で済むかもしれません。
でもため息の場合、
「つらいのかも」
「体調悪いのかも」
「仕事で悩んでいるのかも」
と、こちらも気を使います。
だから、
うるさいけど注意しづらい。
そして、相手が上司や先輩ならさらに難易度が上がります。
しかも本人は、自分がため息を何回ついているか数えていないことも多いでしょう。
こちらはすでに、
本日14回目。
と勝手にカウントしているのに、本人は0回認識。
この差が、ため息地獄を長引かせます。
本人に言うべき?上司に相談するべき?
ため息が気になるからといって、必ず本人へ直接言う必要はありません。
相手との関係によって判断しましょう。
本人に伝えやすいケース
普段から普通に話せる同僚で、軽いお願いができる関係なら、本人へやんわり伝える方法があります。
ただし、
「ため息やめてもらえます?」
だけではかなり強く聞こえます。
まずは、
ため息が周囲まで聞こえていて、自分が少し気になっている
と伝える方が安全です。
たとえば、
「最近、ため息が結構聞こえてきて、何かあったのかなって気になっちゃうことがあるんです。もし無意識だったら、少しだけ気にしてもらえると助かります」
このくらいなら比較的柔らかいでしょう。
上司に相談した方がいいケース
相手が先輩や上司、怒りっぽい人、普段ほとんど話さない相手なら、無理に直接伝えなくても構いません。
また、
- ため息の頻度がかなり多い
- 周囲の雰囲気まで悪くなっている
- 自分が萎縮して仕事しづらい
- 本人へ言うと関係悪化が怖い
という場合も、上司や管理者へ相談する方法があります。
このときも、
「ため息禁止にしてください」
ではなく、
「頻繁なため息で職場の空気や集中に影響が出ている」
という相談にすると伝えやすくなります。
ため息をやめてほしいときの角が立ちにくい伝え方
ため息について伝えるときは、
音だけを指摘するのではなく、こちらへの影響を説明する
のがポイントです。
「不機嫌ですか?」と決めつけない
避けたいのは、
「ずっと不機嫌そうですけど、何なんですか?」
という言い方です。
ため息=不機嫌とは限りません。
疲れ、癖、緊張、考え事など、理由は本人にしか分かりません。
だから、
「ため息が結構聞こえてきて、周りとして少し気になってしまって」
くらいにしておきます。
相手の内心を勝手に決めつけないことが大切です。
「うるさい」より「気になってしまう」
「ため息うるさいです」
はかなり直接的です。
代わりに、
「ため息が続くと、何かあったのかなと気になって集中が切れることがあるんです」
と、自分への影響として伝えます。
相手も、
「そんなに聞こえてたんだ」
と気づくきっかけになります。
職場のため息を本人に伝える口頭例文
実際に使いやすい形を紹介します。
かなり柔らかく伝える場合
「すみません、ちょっと言いにくいんですけど、最近ため息が結構聞こえてきて、何かあったのかなって気になってしまうことがあるんです。もし無意識だったら、少しだけ気にしてもらえると助かります」
初回なら、このくらいで十分です。
いきなり、
「やめてください」
まで言わず、まず本人に気づいてもらう形です。
仕事への影響を伝える場合
「すみません。ため息が頻繁に聞こえてくると、どうしても気になって集中が途切れてしまうことがあります。申し訳ないのですが、できる範囲で少し控えてもらえると助かります」
長期間続いていて、本当に集中に影響しているなら、ここまで具体的に伝えてもよいでしょう。
親しい同僚へ軽く伝える場合
「最近ため息多くない?結構こっちまで聞こえてて、何かあったんかなって毎回気になっちゃうんよ。無意識ならちょっとだけ気にしてもらえると助かる」
関係性が近ければ、少し会話調でも構いません。
ただし、
「幸せ逃げますよ」
のような軽口は、人によっては余計なお世話です。
ため息を止めたいのであって、人生訓を授ける必要はありません。
チャットでため息について伝える例文
口頭ではどうしても言いづらい場合は、社内チャットで伝える方法もあります。
ただし、文字は強く見えやすいため、柔らかめに書きます。
同僚へのチャット例文
お疲れさまです。少し言いづらいことなのですが、最近ため息が頻繁に聞こえてくることがあり、何かあったのかなと気になって集中が途切れてしまうことがあります。もし無意識でしたら、可能な範囲で少しだけ気にしていただけると助かります。突然こんなお願いをしてすみません。
「不機嫌そう」という決めつけを避けているのがポイントです。
上司へ相談するチャット例文
お疲れさまです。職場環境について少し相談があります。近くの席で頻繁に大きなため息が聞こえることがあり、何か問題が起きているのかと気になったり、集中が途切れたりすることがあります。本人へ直接伝えるべきか迷っているのですが、どう対応するのがよいか相談させていただけないでしょうか。
ため息の場合は、上司が本人の状況を把握している可能性もあります。
そのため、
注意してください
ではなく、
どう対応するか相談したい
という形が使いやすいでしょう。
「私に対するため息?」と感じる場合はどうする?
ため息問題で特につらいのが、
自分が何かするたびにため息をつかれている気がする
ケースです。
たとえば、
- 質問するとため息
- 書類を渡すとため息
- 話しかけるとため息
- ミスを報告するとため息
これが続くと、
「私に対する嫌味なのでは?」
と感じても不思議ではありません。
意図を決めつけず、事実だけ確認する
いきなり、
「私にため息ついてますよね?」
と詰めると揉めやすくなります。
まずは、
「私がお話ししたときにため息をつかれることが何度かあって、何か問題があるのかなと気になっています。もし改善した方がいいことがあれば教えていただけますか?」
と確認する方法があります。
これなら、
ため息の意図を断定せず、関係性の確認ができます。
上司相手なら無理に指摘しなくてもいい
上司がこちらの発言のたびに、
「はぁ……」
とやるタイプだと、直接指摘するのはかなり難しいでしょう。
この場合は、
- 別の上司
- 管理者
- 信頼できる先輩
などに、
「話しかけるたびに大きなため息をつかれることがあり、質問や報告をしづらくなっています」
と相談する方が現実的な場合があります。
何度言ってもため息が改善しない場合
一度伝えて改善すれば理想ですが、癖なら簡単には直らないかもしれません。
2回目は少し具体的に伝える
「以前も少しお話ししたのですが、ため息が頻繁に聞こえてくる状態が続いていて、集中が切れることがあります。申し訳ないのですが、もう少しだけ気にしていただけると助かります」
2回目では、
まだ困っている
ことを伝えます。
ただし、
「またため息つきましたよね?」
と逐一指摘するのはおすすめしません。
そのうち、
ため息監視員
みたいな役割になってしまいます。
あなたの本業はそこではありません。
改善しないなら環境を変える
何度か伝えても改善しない場合は、
- 席を離してもらう
- 上司から職場全体へ周知してもらう
- 集中作業の場所を変える
など、環境側の対応を考えましょう。
相手の癖を完全に直すより、その方が早い場合があります。
ため息を注意するときに避けたい言い方
イライラしているときほど、言葉には注意が必要です。
感情や人格を決めつける言い方
避けたい例です。
- 「ずっと不機嫌ですよね」
- 「周りの空気悪くしてますよ」
- 「そんなに仕事嫌なら帰ればいいのに」
- 「ため息ばっかりで感じ悪いです」
- 「こっちまで気分悪くなるんですけど」
ため息が不快でも、
本人の性格まで断定する必要はありません。
問題にするのは、繰り返されるため息と、それによる影響です。
「みんな迷惑している」は使わない
「みんなあなたのため息嫌がってますよ」
も避けましょう。
本当に複数人から聞いているのでなければ、余計な対立を生みます。
相手から、
「誰が?」
となった瞬間、
ため息問題から社内情報漏えい捜査へ移行
します。
「私は気になっています」で十分です。
直接言わずに距離を取る方法もある
ため息は、音だけでなく雰囲気にも影響します。
だからこそ、本人へ注意することでさらに空気が悪くなるのが怖い人もいるでしょう。
そんな場合は、直接言わない選択もあります。
席を離す・接触を減らす
可能なら、
- 席を離してもらう
- 集中作業を別の場所で行う
- 会話は必要最低限にする
- チャットでやり取りする
など、物理的・心理的な距離を取る方法があります。
ため息を出す本人を変えなくても、
自分の耳に届く回数を減らせれば楽になる
ことがあります。
職場の音全般がつらいなら別の対策も使う
ため息だけでなく、
鼻すすり、咳払い、タイピング音、笑い声なども気になるなら、音環境そのものへの対策を考えてもよいでしょう。
→ 職場の「うるさい人」がしんどい…ストレスになる音一覧と静かに生き残る対処法
→ ミソフォニアとは?職場の音ストレスで限界な人が「気にしすぎじゃない」と思える話
ため息以外にも「言いにくい職場音」は多い
ため息以外にも、注意しづらい音はたくさんあります。
- 職場の鼻すすりをやめてほしい|角が立たない言い方と上司への相談例
- ガムをクチャクチャ噛む人への注意の仕方|職場で角が立たない伝え方
- キーボード音がうるさい人への注意の仕方|角が立たない言い方と例文
- エンターキーを強く叩く人にどう伝える?職場で使える注意の言い方
- 咳払いがうるさい人にどう伝える?角が立たない注意の仕方(準備中)
- 独り言がうるさい同僚への伝え方|本人への注意と上司への相談(準備中)
笑い声についてはこちら。
→ 職場の大声で笑う人の心理と角を立てない注意の仕方【例文つき】
まとめ|ため息ではなく「自分への影響」を伝える
職場でため息が多い人に困っている場合、
「ため息をやめてください」だけではなく、「頻繁に聞こえると気になって集中が切れる」と伝える
のが基本です。
相手が疲れているのか、不機嫌なのか、単なる癖なのかは分かりません。
だから、理由を決めつけず、
聞こえている事実と、自分への影響だけを伝える。
それでも改善しないなら、上司に相談したり、席を離したりして構いません。
毎回、
「はぁ……」
を聞くたびに、
「私、何かしました?」
と脳内反省会を始める必要はありません。
ため息は相手のもの。
あなたが背負う必要はありません。
目標は、
相手の感情を完全に理解することではなく、自分が落ち着いて仕事できる状態を取り戻すこと。
そこまでできれば十分です。