はじめまして、半沢沙羅(音さくら)です。
このサイトについて
「隠れ稼業」は、音ストレス(ミソフォニア)に悩む方々への情報提供と、より良い働き方の提案を目指すサイトです。
私のミソフォニアとの出会い
幼い頃から、人の出す特定の音に対して、人一倍強い不快感を覚えてきました。
最初の記憶は祖父の咳払いの音。
小学生の時は、クラスメイトの鼻をすする音や、先生の独特な話し方のクセに、激しい不快感を覚えました。
その反応の強さは、一般的な「うるさい」というレベルをはるかに超え、時には抑えきれない怒りや不快感を感じ、その場から逃げ出したくなるほど。
特に耐えがたい音の例
- 鼻をすする音
- 飲み物を飲む音
- 食事の咀嚼音
- 咳払い
- 大きな笑い声
- いびき
生活への影響
この症状は、私の人生の様々な場面に大きな影響を及ぼしてきました。
夫の喘息特有の咳払いに耐えられず、それも一因となって離婚を経験。
家族のいびきへの不快感から、同じ部屋で眠ることができず、旅行の楽しみも制限されることに。
30代で子どもが生まれてからは、愛する我が子の風邪をひいたときの鼻音にも苦しむという、新たな試練も経験しました。
私なりの対策と周囲の評価
周囲からは「ストイック」「几帳面」と評されることが多いのですが、実はこれは必要に迫られた生存戦略でした。
徹底した体調管理、規則正しい生活習慣。
「風邪をひかない」「花粉症にならない」ための必死の自己管理は、音ストレスを避けるための私なりの対処法だったのです。
現在の働き方
メインは塾講師として、週に数回の授業を担当。
出産を機に会社員を退職後、収入と時間のバランスを考えて選んだ仕事です。
なぜ会社員に戻らないのか。
それは、オフィスが不快音の密集地帯だったから。
特に春先になると始まる「花粉症自慢大会」。
「花粉症つらいよね~」
「え?あなた花粉症ないの?珍しいね」
「対策どうしてる?」
という他愛もない会話と、それに付随する鼻すすりの応酬。
徹底した自己管理で花粉症知らずの私には、その空間自体が耐え難い苦痛でした。
まるで、花粉症でないことが異常であるかのような空気感さえ漂う職場環境。
そんな不快音の連鎖から解放されたいという思いもあり、より自分でコントロールできる働き方を選択。
塾講師という形態なら、短時間で会社員並みの収入を得られ、かつ自分のペースで仕事を進められます。
転機となった出来事
長年、この悩みを口に出せずにいました。
しかし最近、SNSで鼻すすり音への問題提起をしている方々を見つけ、「言っていいんだ」「私だけじゃないんだ」という気づきがありました。
その後、教室でも勇気を出して「鼻すすりは不快な音です。鼻をかむことを推奨します」と明確に伝えるようになりました。
すると意外な反応が。
「実は私も苦手でした」「そういえば、うるさかったかも」と、同じ悩みを持つ生徒や、自分の出す音に気づく生徒が現れ始めたのです。
この経験から学んだこと
- 声を上げることの大切さ
- 同じ悩みを持つ人は確実にいること
- 適切な伝え方があれば、理解は得られること
- 意識改革は可能だということ
このサイトで発信すること
- ミソフォニアとの向き合い方
- 職場や教育現場での具体的な対処法
- 音環境に配慮した副業選び
- 自己管理と環境づくりのコツ
- 家庭と仕事の両立
読者の皆様へ
「自分はおかしいのでは」
「なぜこんなに感情的になるのか」
「どうして周りには理解されないのか」
そんな思いを抱えている方に、まずは「あなたは一人じゃない」ということをお伝えしたいと思います。
ミソフォニアという言葉すら知られていない現状で、多くの方が一人で悩みを抱えていると思います。
このサイトが、同じような悩みを持つ方々の心の支えになれることを願っています。
免責事項
- 個人の体験に基づく情報提供であり、医学的なアドバイスではありません
- 必要に応じて医療機関への相談をお勧めします
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