職場で隣の人がガムを噛んでいる。
別にガムそのものが悪いわけではありません。
問題は、
クチャ。クチャ。クチャ。
と、なぜかオフィス中に存在感を放つタイプです。
最初は我慢できても、静かな職場で何十分も続くと、だんだん仕事より口元の動きに意識を持っていかれます。
こっちはExcelを開いているのに、脳内ではずっと、
「次のクチャは何秒後だ」
という謎の待機状態。
かなり不毛です。
とはいえ、本人に、
「ガム、クチャクチャうるさいです」
とは言いづらいですよね。
この記事では、職場でガムをクチャクチャ噛む人に、どう注意すれば角が立ちにくいのかを具体的な例文つきで紹介します。
すでに音そのものが限界な人はこちらもどうぞ。
→ 職場でガムをクチャクチャ噛む人が無理…生理的に耐えられない理由と現実的な対処法
→ 職場の「うるさい人」がしんどい…ストレスになる音一覧と静かに生き残る対処法
ガムのクチャクチャ音はなぜ注意しにくいのか
キーボードを強く叩く人や、大声で話す人なら、
「ちょっと音を抑えてもらえますか」
と言いやすい場合があります。
ところがガムは微妙です。
職場で禁止されていないなら、
「ガムを噛む自由はある」
とも言えます。
問題なのは、ガムそのものではなく、
口を開けて噛むことで発生するクチャクチャ音
です。
この違いを雑に伝えると、
「ガム噛んじゃダメなんですか?」
という話にすり替わる可能性があります。
そうなるとこちらも、
「いや、ガムじゃなくて、その……音が……」
という、口内環境について説明する謎の会議が始まります。
できれば避けたいところです。
だから伝えるときは、
ガムを禁止するのではなく、音を少し抑えてほしい
という形にするのがポイントです。
本人に直接言うか、上司に相談するか
ガムのクチャクチャ音が気になる場合も、必ず本人に直接注意しなければならないわけではありません。
普段の関係性や相手の性格によって、ルートを変えていいです。
本人に言いやすいケース
普段から話せる同僚で、お願いをしても関係が大きく崩れそうにないなら、まず本人へ伝える方法があります。
ただし、人前で言うのは避けた方が無難です。
たとえば、
「○○さん、めっちゃクチャクチャいってますよ」
とみんなの前で言えば、本人はかなり恥ずかしいでしょう。
お願いのつもりが、突然の公開口内チェックになります。
人が少ないタイミングで、短く伝える方が安全です。
上司に相談した方がいいケース
相手が先輩や上司に近い立場だったり、すぐ怒るタイプだったりするなら、直接言う必要はありません。
また、
- 何度か遠回しに伝えた
- 周囲も困っている
- 仕事への集中に影響している
- 本人との関係を悪化させたくない
という場合も、上司に相談する選択肢があります。
相談するときは、
「ガムを禁止してください」ではなく、「咀嚼音で集中しづらい」
という話にすると伝わりやすくなります。
ガムをクチャクチャ噛む人への角が立ちにくい伝え方
基本は、
音が聞こえていること
↓
自分が困っていること
↓
できれば少し配慮してほしいこと
の順番です。
「汚い」「気持ち悪い」は言わない
咀嚼音が苦手な人にとって、クチャクチャ音はかなり強い不快感があります。
人によっては、
「気持ち悪い」
「吐き気がする」
と感じることもあります。
しかし、それをそのまま本人へ言うのはおすすめしません。
「その食べ方、気持ち悪いです」
これではお願いではなく人格攻撃に近くなります。
伝えるなら、
「ガムを噛む音が少し響いていて、集中が切れてしまうことがあるんです」
くらいで十分です。
こちらの感情を100%再現する必要はありません。
脳内では火山が噴火していても、口から出すのは常温くらいで大丈夫です。
「ガムを噛むな」ではなく「音を抑えてほしい」と伝える
相手がガムを噛むこと自体を禁止する必要はありません。
たとえば、
「ガムを噛む音が少し聞こえてきていて、集中していると気になってしまうんです。できれば音を少し抑えてもらえると助かります」
これなら、
行動全部を否定せず、問題になっている部分だけを伝えられます。
ガムのクチャクチャ音を本人に注意する口頭例文
実際に使える形をいくつか紹介します。
かなり柔らかく言う場合
「すみません、ちょっと言いにくいんですけど、ガムを噛む音が少し聞こえてきていて。私がこういう音を気にしやすいので、できれば少しだけ静かに噛んでもらえると助かります」
初回なら、このくらいが使いやすいでしょう。
ポイントは、
「私が気にしやすい」
と自分側の事情として話していることです。
普通にはっきり伝える場合
「すみません。ガムのクチャクチャという音が結構聞こえていて、仕事中に集中が途切れてしまっています。可能なら、音が出ないように少し気をつけてもらえませんか?」
長期間続いているなら、この程度まではっきり言ってもよいでしょう。
「クチャクチャ」という言葉を使うのが気まずければ、
「ガムを噛む音」
だけでも十分です。
親しい同僚へ軽めに伝える場合
「ごめん、ちょっとだけお願い。ガムの音が意外とこっちまで聞こえてて、集中してるとめっちゃ気になっちゃうんよ。少し静かめに噛んでもらえると助かる」
相手との関係が近ければ、これくらい砕けても構いません。
ただし、
「クチャラーになってるで」
など、冗談で済ませようとすると、人によっては傷つきます。
笑いに変えれば全部解決するわけではありません。
チャットでガムの音を伝える例文
口頭ではどうしても言いづらい場合は、社内チャットで伝える方法もあります。
ただし文章だけだと強く見えやすいため、少し柔らかめにします。
同僚へのチャット例文
お疲れさまです。少し言いづらいことなのですが、仕事中にガムを噛む音が聞こえてくることがあり、私が音に気を取られてしまうことがあります。ガム自体ではなく音のことなので、可能であれば少しだけ気にしていただけると助かります。突然こんなお願いをしてすみません。
ここで、
「ガム自体ではなく音のこと」
と明確にしておくと、誤解されにくくなります。
上司へ相談するチャット例文
お疲れさまです。職場環境について少し相談があります。近くの席でガムを噛む音がかなり聞こえることがあり、集中が途切れてしまっています。本人に直接伝えると気まずくなりそうで迷っているのですが、職場全体への音の配慮という形で対応できないか相談させていただけないでしょうか。
上司には、
本人を処罰してほしいのではなく、仕事しやすい環境にしたい
という形で伝えます。
何度言っても直らない場合はどうする?
一度お願いして終われば理想ですが、そうならないこともあります。
本人が癖として無意識にやっている場合、翌日には元に戻っていることもあるでしょう。
2回目は少し具体的に伝える
「前にも一度お願いしたのですが、ガムの音がまだ結構聞こえていて、集中が切れてしまう状態が続いています。申し訳ないのですが、もう少しだけ気にしてもらえると助かります」
2回目では、
まだ困っている
ことをはっきり伝えます。
ただし、
「何回言えば分かるんですか?」
まで行くと、一気に戦闘開始です。
こちらの目的は、相手を倒すことではありません。
職場で静かに仕事することです。
改善しないなら上司へ切り替える
何度か伝えても変わらないなら、個人間で解決し続ける必要はありません。
上司には、
「本人にも一度お願いしたのですが、状況があまり変わらず、仕事中の集中に影響しています。これ以上直接言うと関係が悪くなりそうなので、別の形で対応できないか相談したいです」
と伝えます。
席の調整や、飲食ルール、職場全体への周知など、第三者を入れた方が解決しやすいケースもあります。
ガムのクチャクチャ音を注意するときに避けたい言い方
ストレスが限界になると、つい強い言葉が出そうになります。
しかし、次のような言い方は避けた方がいいでしょう。
相手を「クチャラー」扱いする
- 「クチャラーですよね」
- 「食べ方汚いですよ」
- 「育ち悪く見えますよ」
- 「聞いてるだけで気持ち悪いです」
- 「口閉じて噛めないんですか?」
このあたりは完全に人格側まで踏み込んでいます。
たとえ脳内で100回思っていても、本人には言わない方が無難です。
注意する対象は、
人間性ではなく、職場で発生している音。
ここを分けましょう。
「みんな迷惑している」と巻き込まない
これもありがちな地雷です。
「みんなクチャクチャうるさいって言ってますよ」
本当に全員が言っているのでなければ避けましょう。
相手から、
「誰が言ってたんですか?」
となった瞬間、話は咀嚼音問題から犯人探しゲームに変わります。
いらないイベントです。
「私は気になっています」で十分です。
直接言いたくないなら、自分側の対策も使う
どうしても本人に言えない場合は、音を減らす方法も組み合わせましょう。
席や音環境を変える
可能であれば、
- 席を離してもらう
- 集中作業だけ別スペースへ移動する
- 耳栓を使う
- ノイズキャンセリングイヤホンを使う
といった方法があります。
職場の音全般に困っている場合はこちら。
→ 職場の「うるさい人」がしんどい…ストレスになる音一覧と静かに生き残る対処法
音に強く反応してしまう場合はこちらも参考になります。
→ ミソフォニアとは?職場の音ストレスで限界な人が「気にしすぎじゃない」と思える話
「言わずに逃げる」もアリ
職場の人間関係では、
正論を言った人が必ず快適になるとは限りません。
注意したら静かになった。
でも翌日から相手が露骨に不機嫌。
こうなると、
クチャクチャ地獄から無言圧力地獄へ転送
されただけです。
相手との関係を考えて、席替えや音対策で済ませるのも立派な選択です。
ガム以外の「口や音のクセ」も言いにくい
ガムのクチャクチャ音だけでなく、職場には注意しづらい音がたくさんあります。
- 職場の鼻すすりをやめてほしい|角が立たない言い方と上司への相談例
- 咳払いがうるさい人にどう伝える?角が立たない注意の仕方(準備中)
- 職場のため息がうるさい人にやめてほしい|本人への伝え方と相談例(準備中)
- キーボード音がうるさい人への注意の仕方|角が立たない言い方と例文
- ペンをカチカチする人にやめてほしいと伝える方法(準備中)
笑い声についてはこちら。
→ 職場の大声で笑う人の心理と角を立てない注意の仕方【例文つき】
まとめ|ガムではなく「クチャクチャ音」について伝える
職場でガムをクチャクチャ噛む人が気になる場合、
「ガムをやめてほしい」ではなく、「噛む音を少し抑えてほしい」
と伝えるのが基本です。
最初は柔らかく。
それでも改善しなければ、仕事への影響を具体的に伝える。
直接言いづらい場合は、無理せず上司へ相談して構いません。
そして一番避けたいのは、
「汚い」
「気持ち悪い」
「育ちが悪い」
など、相手の人格まで攻撃することです。
こちらが止めたいのは、その人の人生ではありません。
クチャクチャ音だけです。
そこだけ狙って、できるだけ小さく解決しましょう。