仕事をしていると、なぜか同じタイミングで仕事が重なることがあります。
「Aをやっている途中なのにBを頼まれた」
「今日中の仕事と明日までの仕事が同時に来た」
「全部急ぎと言われたけど、全部を同時には無理」
こうなると困るのが、「結局、どれからやればいいの?」問題です。
しかも、上司に聞こうとしても、
- 「優先順位くらい自分で考えて」と思われそう
- 仕事ができない人だと思われたくない
- いちいち聞くのが申し訳ない
- 「どれやればいいですか?」だけだと丸投げっぽい
と、聞き方に悩みます。
でも、複数の業務が重なったときに優先順位を確認することは、単なる「分からないから聞く」ではありません。
納期や重要度を確認して、仕事の順番を合わせるための相談です。
この記事では、仕事の優先順位が分からないときに上司へ自然に確認する方法と、そのまま使える例文を紹介します。
まずはこれでOK。優先順位を聞く基本例文
一番使いやすいのは、この言い方です。
「現在、○○と△△の業務を進めています。どちらを先に対応するのがよいか、優先順位をご確認させていただけますでしょうか?」
これなら「何をすればいいか分かりません」と丸投げしていません。
「今、自分が抱えている仕事を説明したうえで、優先順位を確認する」という形になっています。
もう少し短くするなら、
「○○と△△が重なっているのですが、どちらを優先すればよいでしょうか?」
でも十分です。
優先順位を聞くときの基本は「状況+候補+確認」
① 今やっている仕事を伝える
いきなり「どれからやればいいですか?」と聞くより、まず現在の状況を伝えます。
例えば、
「現在、Aの資料作成を進めています。」
と伝えるだけでも、上司は状況を把握しやすくなります。
② 重なっている仕事を伝える
次に、追加された仕事を伝えます。
「そこにBの対応が追加になりました。」
ここまで伝えれば、なぜ優先順位を聞いているのかが明確です。
③ どちらを優先するか確認する
最後に、
「AとBでは、どちらを優先すればよいでしょうか?」
と聞きます。
つまり、
「今これをやっています」→「これも入りました」→「どちらを先にしますか?」
という順番です。
状況別「優先順位を聞く」例文
仕事が2つ重なったとき
最も基本的なケースです。
「現在、○○の対応を進めていますが、△△の依頼もいただいています。どちらを先に対応するのがよいでしょうか?」
これだけで十分伝わります。
どちらも「急ぎ」と言われたとき
「これ急ぎだから」と言われた直後に、別の仕事も「これも急ぎ」と言われる。
職場では、ときどき「急ぎ」という言葉の大安売りが始まります。
この場合は、優先順位を明確にしてもらいましょう。
「どちらも急ぎとのことでしたので、優先順位を確認させてください。○○と△△では、どちらを先に進めるのがよいでしょうか?」
今日中の仕事が複数あるとき
「本日中に○○と△△の対応が必要な状況ですが、両方を進める場合、どちらを先に対応すべきでしょうか?」
さらに、時間的に厳しい場合は、正直に伝えて構いません。
「現在の作業量ですと、両方を本日中に完了するのが難しい可能性があります。優先順位をご相談させていただけますでしょうか?」
別の人からも仕事を頼まれたとき
上司からの仕事をしている途中で、別の人から新しい仕事を頼まれるケースです。
「現在、○○さんからいただいたAの業務を進めていますが、△△さんからBの依頼もいただきました。どちらを優先するか、確認させていただいてもよろしいでしょうか?」
この場合は、勝手に片方を後回しにするより、上司に確認しておいたほうが安全です。
「自分ではこう考えています」と添えると、丸投げ感を減らせる
もしある程度判断できるなら、自分の考えを添えてから確認する方法もあります。
例えば、
「納期を考えると○○を先に進めたほうがよいと思っていますが、その認識でよろしいでしょうか?」
これなら、
「何も考えていません。決めてください」
ではなく、
「自分なりに考えました。認識が合っているか確認したいです」
という伝え方になります。
上司から見ても、状況を考えたうえで確認していることが分かります。
優先順位を聞くときに避けたい言い方
| 避けたい言い方 | 言い換え |
|---|---|
| どれやればいいですか? | ○○と△△では、どちらを優先すればよいでしょうか? |
| 仕事が多すぎて無理です | 現在の業務量ですと両方を期限内に完了するのが難しそうです。優先順位をご相談できますか? |
| 全部急ぎって言われても無理です | どちらも急ぎとのことですが、優先順位を確認させてください。 |
| 何をすればいいか分かりません | 現在○○と△△を進めていますが、次に優先すべき業務を確認させてください。 |
| ○○さんの仕事とどっちが大事ですか? | ○○と△△では、どちらを先に進めるのがよいでしょうか? |
ポイントは、感情ではなく「仕事の順番を確認したい」という形にすることです。
チャットで優先順位を聞く例文
社内チャットなら、状況を短くまとめて送ります。
「お疲れさまです。現在、○○の作業を進めていますが、△△の対応も追加になりました。どちらを優先して進めるのがよいか、ご確認いただけますでしょうか。」
納期も分かっているなら、入れておくとさらに分かりやすくなります。
「現在、A(本日17時締切)とB(明日午前締切)の2件を対応しています。Aを先に進める認識でよいでしょうか?」
自分の考えまで書ける場合は、こちらでもOKです。
「納期を考えるとAを先に進めようと思っていますが、優先順位について認識が合っているかご確認いただけますでしょうか。」
優先順位を確認したほうがいいケース
すべての仕事で毎回上司に確認する必要はありません。
ただ、次のような場合は確認しておくと安心です。
| 状況 | 確認したほうがいい理由 |
|---|---|
| 締切が重なっている | どちらを先にするか判断しにくい |
| 急ぎの仕事が複数ある | 「急ぎ」の中でも優先順位が必要 |
| 別の人から追加依頼が来た | 現在の仕事との順番を確認できる |
| 重要度が判断できない | 担当者だけでは判断しづらい |
| 片方を遅らせる必要がある | 影響を共有しておいたほうが安全 |
優先順位が決まったら、期限も確認する
優先順位だけでなく、必要なら期限も確認しておきましょう。
例えば、
「承知しました。では○○を先に進めます。△△は○日まででよろしいでしょうか?」
と確認します。
これなら、仕事の順番と期限の両方を合わせられます。
特に複数の仕事を抱えている場合、頭の中だけで予定を管理すると、いつの間にか「脳内タスク管理部」が限界を迎えることがあります。
優先順位が決まったら、メモやタスク管理ツールなどに残しておくと安心です。
優先順位が分からないこと自体は「仕事ができない」ことではない
仕事の優先順位は、単純に「締切が早いものから」とは限りません。
例えば、
- 顧客対応を優先する
- 他の人の作業が止まる仕事を先にする
- 社内締切より外部の締切を優先する
- 重要な会議に必要な資料を先にする
など、職場ごとの事情があります。
そのため、経験が浅かったり、業務の全体像がまだ分からなかったりする場合、判断できないことがあって当然です。
むしろ、分からないまま適当に進めて後から「なんでこっちを先にやったの?」となるより、事前に確認したほうが安全です。
まとめ
仕事の優先順位が分からないときは、「どれからやればいいですか?」だけで終わらせず、現在の状況を伝えてから優先順位を確認するのがポイントです。
基本形はこれです。
「現在、○○と△△の業務を進めています。どちらを先に対応するのがよいか、優先順位をご確認させていただけますでしょうか?」
さらに、自分なりの判断があるなら、
「○○を先に進める認識でよいでしょうか?」
と確認してもOKです。
仕事が重なったときに全部を一人で抱えて、頭の中で優先順位会議を開催する必要はありません。
「今これをやっています。これも入りました。どちらを先にしますか?」
これだけ整理して伝えれば、十分に仕事上の相談になります。
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