「これもお願い」
「あと、これも頼める?」
「ついでにこれもやっておいて」
気づいたら、自分のデスクだけ仕事が山積み。
頼まれるたびに「はい」と答えてきたけれど、もう正直、これ以上は無理。
そんなときに難しいのが、「これ以上仕事を増やさないでほしい」と上司に伝えることです。
断りづらいからと全部引き受け続けると、既存の仕事まで遅れてしまうことがあります。
そこで今回は、仕事を頼まれすぎているときに、角が立ちにくく「これ以上は難しい」と伝える方法を紹介します。
まずはこの一言で伝える
いきなり「もう無理です」と言う必要はありません。
まずは現在の仕事量を伝えて、追加の仕事について相談する形にします。
「現在、○○と△△を対応しており、これ以上業務が増えると、既存の仕事の期限にも影響が出そうな状況です。追加でご依頼いただいている件について、優先順位をご相談させていただけますでしょうか?」
ポイントは、「やりたくない」ではなく「このままだと仕事に影響が出る」という伝え方にすること。
仕事を断るというより、業務量を調整するための相談として話せます。
「これ以上できない」と伝えるときの考え方
気持ちではなく仕事量を伝える
「もう無理」「疲れました」という気持ちは本音でも、それだけでは具体的な状況が伝わりにくいことがあります。
そこで、現在抱えている仕事を整理して伝えます。
- 今やっている仕事
- それぞれの期限
- 追加された仕事
- 追加すると何が遅れるのか
たとえば、次のように言えます。
「現在、A案件を今日中、B案件を明日までに対応する予定です。ここに新しい業務が加わると、B案件の対応が遅れる可能性があります。」
「忙しい」という一言より、状況がかなり伝わりやすくなります。
「全部できない」ではなく「優先順位を決めたい」と考える
仕事が多すぎると、「全部無理」と感じてしまいます。
しかし、上司に伝えるときは「全部やりません」ではなく「どれを優先するか決めたい」という形にすると話しやすくなります。
「現在の業務量ではすべてを同じ期限で対応するのが難しいため、優先順位を決めていただけると助かります。」
これは仕事を放棄する話ではありません。
限られた時間の中で、どの仕事から対応するかを確認するための相談です。
上司に仕事を減らしてほしいときの伝え方
今後も仕事が増えそうな場合
一時的な繁忙期ではなく、次々に仕事が追加されている場合は、今後の業務量について相談してもよいでしょう。
「最近、担当する業務が増えており、現在の業務量を維持したまま新しい仕事を追加するのが難しくなっています。今後の担当範囲について、一度ご相談させていただけますでしょうか?」
「仕事を減らしてください」とだけ言うのではなく、担当範囲や業務量について相談したいと伝える形です。
すでに限界に近い場合
すでに仕事が溜まっていて、追加の仕事を受けると期限に間に合わない状態なら、早めに具体的な影響を伝えます。
「現在抱えている業務だけでも期限内に完了できるか厳しい状況です。この状態で新しい業務を追加すると、いずれかの対応が遅れる可能性があります。優先順位や担当の調整をご相談できますでしょうか?」
「限界です」と感情だけで伝えるより、仕事への具体的な影響を示すほうが相談しやすくなります。
「忙しいのは自分だけじゃない」と言われそうなとき
他の人と比べる話にしない
「○○さんより仕事が多いです」と比較すると、別の問題に話が移ってしまうことがあります。
できるだけ、自分が現在抱えている業務を基準に話しましょう。
「他の方との比較ではなく、現在担当している業務についてご相談したいのですが、今の業務量では追加対応が難しい状況です。」
比較ではなく、現在の業務そのものに話を戻せます。
「みんな忙しい」と言われたら
「みんな忙しいから」と言われた場合も、忙しさの勝負をする必要はありません。
大切なのは、追加の仕事によって何に影響が出るかです。
「承知しました。私もできる限り対応したいのですが、現在の業務を含めるとすべてを期限内に対応するのが難しいため、優先順位だけ確認させていただけますでしょうか?」
「自分だけ大変」という主張ではなく、業務上の調整として話を続けます。
断るのが苦手な人ほど「即答しない」
その場で「はい」と答えない
仕事を頼まれると反射的に「はい」と言ってしまう人は、まず即答する癖をやめるだけでも変わります。
「現在の業務を確認してからお返事してもよろしいでしょうか?」
これなら、その場で断る必要もありません。
一度自分の仕事量を確認してから、対応できるか判断できます。
確認する時間をつくる
仕事を頼まれたら、次のような一言でもOKです。
「今抱えている仕事との兼ね合いを確認したいので、少しお時間をいただいてもよろしいでしょうか?」
「断らなきゃ」と考えると緊張しますが、まず確認するだけなら言いやすくなります。
メール・チャットで伝える場合の例文
追加の仕事が難しいことを伝える場合
お疲れさまです。
ご依頼いただいた○○について、現在の業務状況を確認したところ、本日中の対応が難しい状況です。
現在、△△を本日中、□□を明日までに対応予定です。
今回の業務を優先する場合、どちらかの期限を調整する必要があるため、優先順位についてご相談させていただけますでしょうか。
よろしくお願いいたします。
担当範囲について相談する場合
お疲れさまです。
最近、担当業務が増えており、現在の業務量のまま新しい案件を追加することが難しくなっています。
今後の担当範囲や優先順位について、一度ご相談させていただけますでしょうか。
よろしくお願いいたします。
仕事を断るときに避けたい言い方
| 避けたい言い方 | 言い換え |
|---|---|
| 「無理です」 | 「現在の業務量では対応が難しい状況です」 |
| 「忙しいのでできません」 | 「現在○○を対応しており、追加すると期限に影響が出そうです」 |
| 「もう仕事を増やさないでください」 | 「今後の業務量について一度ご相談させてください」 |
| 「私ばかり仕事を振られています」 | 「現在担当している業務量についてご相談があります」 |
言いたいことは同じでも、「拒否」から「業務調整の相談」へ変えるだけで、かなり伝えやすくなります。
本当に手一杯なら、早めに伝えていい
「もう少し頑張れば何とかなるかも」と思っているうちに、仕事はさらに追加されることがあります。
そして限界を超えてから「できません」となると、納期や周囲への影響が大きくなる可能性があります。
だからこそ、「まだ完全に限界ではないけど、このままだと厳しい」という段階で相談するのも大切です。
仕事を断ることに罪悪感を持つ必要はありません。
自分の処理能力を超える量を抱えたまま黙っているより、早めに共有して調整するほうが、仕事そのものを守りやすくなります。
まとめ
仕事を頼まれすぎて「これ以上できない」と感じたら、無理に全部引き受ける必要はありません。
ポイントは、次の4つです。
- 現在抱えている仕事を伝える
- 追加すると何に影響するか伝える
- 優先順位を確認する
- 必要なら担当範囲や業務量そのものを相談する
特に使いやすいのは、
「現在の業務量では追加対応が難しいため、優先順位をご相談させていただけますでしょうか?」
という言い方です。
「仕事をしたくない」と言っているわけではありません。
限られた時間で、どの仕事を優先するかを相談しているだけ。
仕事を抱えすぎているなら、全部を一人で背負い込まず、早めに状況を伝えていきましょう。
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