「お客様は神様」の名の下に耐えていませんか?
「お客様からのクレーム」と「ハラスメント」の境界線、あなたは分かりますか?
✅ 「お前みたいな若造に説明されても…」と年齢で見下される
✅ 「店長出せ!」と怒鳴り散らす人に30分説教される
✅ 「客だぞ!」と言いながら無理難題を押し付けられる
これ、全部「カスハラ(カスタマーハラスメント)」です!
「お客様だから我慢しなきゃ…」
……ちょっと待って!過剰なクレームや理不尽な要求は立派なハラスメント。
従業員だって人間です。
今回は「顧客からのハラスメント」について、接客業の体験談を交えながら対策を考えていきます。
【参考記事】【完全版】職場の〇〇ハラスメント20選|種類・事例・対処法まとめ
カスハラ(カスタマーハラスメント)とは?
「カスハラ(カスタマーハラスメント)」とは、顧客や利用者が企業や店舗の従業員に対して行う、理不尽な要求や過剰なクレーム、暴言など、業務の範囲を超えた嫌がらせ行為のことです。
職場でのカスハラの例
🔹 「お客様なんだぞ!」と大声で威圧
🔹 若手スタッフを見下し、ベテランや上司を呼ぶよう要求
🔹 サービス時間外の対応を強要
🔹 SNSで炎上させると脅す
🔹 明らかに度を超えたサービスや値引きを要求
「お客様は神様」という考え方が行き過ぎると、接客業で働く人のメンタルヘルスを著しく損なうことになります。
カスハラスメントの被害事例(体験談)
🔴 「店長出せ!」おじさん → 若手は信用できないらしい
私が小売店で働いていた時の話。
「これ、在庫あるか?」とお客様に聞かれ、在庫確認→「申し訳ありません、品切れです」と丁寧に答えたのに…
「お前みたいな若造じゃ信用できない!店長出せ!」
店長が来て同じことを言うと「そうか、残念だ」と素直に帰る。
……なんでやねん!!!
【関連記事】職場の「店長出せハラスメント」若手従業員はなぜ信用されないのか
🔴 無料サービス要求マスター → タダより高いものはない
カフェで働いていた時、毎週来る常連客。
「いつも来てるんだから、今日はケーキ一つおまけしてよ」 「これちょっと冷めてる、作り直して」(全然冷めてない) 「隣が騒がしい、席替えさせろ」(店内満席)
毎回何かしらの無料サービスを要求してくる。
そして要求が通らないと「また来るか考えるわ」と脅し。
疲れる…。
【関連記事】カフェの「無料サービス要求客」への対応術!理不尽要求から自分を守る方法
🔴 SNS投稿チラつかせ客 → 拡散すると脅される日々
「この対応、SNSにアップしようかな〜」 「フォロワー多いんで、拡散されたら大変ですよ?」
最近増えてきた、SNS投稿をチラつかせるカスハラ。
ほんの少しのミスでも「炎上させるぞ」と脅され、びくびくしながら接客する日々…。
もはや恐喝じゃん!
【関連記事】「SNSに投稿するぞ」脅迫型カスハラの増加!従業員を守る会社の対策とは
カスハラスメントの対策
お店側の対策(マニュアル・研修)
✅ 「お客様は必ずしも正しくない」と明確に方針を示す
✅ カスハラ対応マニュアルを作成する
✅ 従業員を守る姿勢を会社がしっかり示す
✅ 過度なクレームお断りの掲示をする
✅ 悪質な場合は警察に通報するルールを決める
個人でできる心構えと対処法
「カスハラに耐える」より「カスハラと正しく対応する」スキルを!
🔹 一人で対応しない → すぐに先輩や上司を呼ぶ
🔹 感情的にならない → 客観的事実だけを伝える
🔹 録音・メモを取る → 後でトラブルになった時の証拠に
カスハラを避ける働き方
「もう接客業限界…」そんな時の選択肢。
✅ バックヤード業務に異動申請 → 直接客と接しない仕事に
✅ 接客なしの職種に転職 → IT・事務職など
✅ オンライン接客に転向 → 対面より心理的距離を保ちやすい
まとめ:カスハラは「仕方ない」ではない
✔ 「お客様だから我慢」は古い考え方
✔ 会社が従業員を守る姿勢を示すことが大切
✔ 線引きをハッキリさせて、毅然とした対応を
✔ 過度なストレスを感じたら、働き方の見直しも
接客業で働く人だって人間です。
理不尽な要求やハラスメントから自分を守る権利があります。
「お客様は神様」の時代は終わりました。お互いが尊重し合える、健全な関係を目指しましょう!